ブランドのはじまりと、猫たちと過ごした時間
ブランドとしてスタートしてから、4年目の日曜の朝を迎えました。
でも、わたしの中では、もう少し長い時間が流れています。
爪とぎの構想を練りはじめ、素材や形を手探りで探していた準備の期間。
まだ「ブランド」と呼ぶ前の、名前のない頃から、すでにはじまっていた日々です。
そのそばにいたのが、茶白のまめたろうでした。
ブランドを本格的に立ち上げる少し前に、彼は虹の橋を渡りました。
ぽっかりと穴があいたような、色のない時期でした。
気持ちの整理がつかないまま、頭の中にあるイメージを頼りに、準備を進めていました。
けれど、それを形にしてくれる職人さんや業者さんを探すのは、思っていた以上に難しく、何度も立ち止まりました。
思い描くかたちはあるのに、現実の素材や仕様に落とし込むところで、うまくいかない。
その時間は、想像していたよりもずっと長く続きました。
そして、2022年2月22日、ようやくお披露目の日を迎えました。
けれどわたしにとってのはじまりは、その日だけではなく、そこに至るまでに猫たちと過ごした時間の中にもあるように思います。

白猫のペリタロウが家に来たのは、それからしばらく経った頃。
ブランドが2年目を迎えるころでした。
まめたろうが教えてくれたこと。
そして今、目の前でペリタロウが見せてくれる反応。
その両方があることで、つくるものは少しずつ、暮らしに根ざしたものになってきたように思います。
4周年という数字は、ひとつの区切りです。
でも、わたしにとって大事なのは、その数字そのものより、猫たちと過ごしてきた日々の積み重ねかもしれません。
あのときの気配。
そのとき見ていた景色。
うまく言葉にならなかった気持ち。
そういうものを、急がずに、でも忘れないように、きちんと持っていたいと思っています。